雑誌投稿を夢見て掲載される目安の文字数で一筆書いてみました。キャラの薄さが際立ってしまったのが残念。
今まではシチュ萌主体で書いていたので次にこういうの書くときはキャラ萌前提で言ってみようかと思います。
ある日の夕方のこと。僕は久々の休日を満喫していた。特に出歩くこともなくだらだらと無作為に時を過ごして気づいたら日が傾いていたのだ。たまにはこんな日も悪くはなかろうと寝返りを打ったときにドガン、と玄関ドアがあわただしく開いた音が聞こえた。それに続いてドタドタと廊下に軽いながらも焦燥が見える足跡が響く。何をそんなに慌てているのかと思いつつ僕はのそのそと身体を起こして階段を下りて廊下に向かった。
一歩一歩階段を下りるごとに酸味と苦みが混ざった独特の臭いが充満していた。人間誰しも覚えはあるが願わくば嗅ぎたくはないが馴染みが深いこの臭い。廊下に着いて視線で臭いの元を追うとトイレの前でうずくまっていた妹に行き着いた。彼女の荒い息と同時に泥をかき回すような粘着質な音が廊下を覆っている。
「あの、由希・・・大丈夫か」
ここに来るまでにどれほどの我慢を重ねたのだろうか、強く目を閉じて唇を真一文字に結んで全身を震わせながらショーツの中にうんちを吐き出し続ける由希は僕の声に一層大きい排泄音で答えた。その余りに気の毒な彼女に僕は背中をさすってやることしか出来なかった。彼女の苦しみの元凶がベチャッと音を立てて僕の足下を汚した。
ショーツに収まりきらなくなった下利便が廊下にボタボタとこぼれ落ちて由希の尻の下に汚濁の池が出来た頃にようやく彼女の苦痛に満ちた排泄は終わりを告げた。
「お腹、痛かったのか?」
「・・・うん」
未だに放心状態の由希は恥ずかしがる素振りも見せずただされるがままに服を脱いでゆく。まさに大人になりはじめという趣のあどけなさが残る身体は幼女が持つ根源的な可愛らしさと大人の女がもつ艶めかしさが同居する不思議な魅力を放っている。それに対して強烈な便意をひたすら堪えた末に放たれた下痢の臭いと量は美しい上半身との強烈なコントラストを浴室という舞台に存在させる。演出内側の下痢便は由希の臀部をこれでもかと蹂躙したあげくに少女独特の質感のある尻たぶの形すらわからなくなるほどにパンパンにショーツを膨らませてその量を誇示している。ショーツの後ろ半分に元の色を残している部分などあるはずもない。幾筋もの便液が涙のように由希の脚を汚している。
「パンツ下ろすよ。大丈夫か?」
こくり、と由希が頷いたのをみてゆっくりとショーツを降ろすとお漏らしの惨状がより露わになった。
シミ一つないはずのお尻にはべっとりとペースト状になった下痢便がびっしりと張り付き、ボタボタと音を立ててタイルに飛び散った。粘りの強いうんちは無毛の丘をも覆いつくし、異臭を放つ前張りとなって縦筋を隠している。こんなになるまでよくも我慢したものだと思いつつシャワーの温度を慎重に調節した。
「よし、洗うよ。熱かったりしたら言えよ~」
人肌より気持ち熱めの温度に設定したシャワーをまずは尻たぶにかけ、粘る下痢便を溶かしてから濡れタオルで丁寧に拭う。この作業を繰り返して徐々に彼女の肌が持つ本来の輝きを取り戻してゆく。
尻たぶが白さを取り戻して元のように水を弾くまでに綺麗になり、僕は濡れタオルをスポンジに持ちかえた。
「股の方も洗うよ。くすぐったいかもしれないけど我慢な」
尻たぶにぴったりと閉じられた蕾を目指してシャワーをかけると透明だった水がわずかに茶色く濁って由希の腿を伝った。シャワーだけでは落ちない汚れが蕾にこびりついているのは明白である。僕は意を決してスポンジを目の前のぷるんとした白桃の割れ目の中へ奥へと滑らせた。
「ふぅん、あ・・・」
「熱くないかな?由希」
「はぁ・・・。うん、気持ちいいよ」
「そうかそうか、丁度いいか」
浴槽の縁に身を預け、されるがままにお尻を突き出す由希の姿は年頃になりはじめた少女というよりは幼女に近い趣の雰囲気を醸し出している。敏感な蕾をじっくり洗って周囲にこびりついたうんちを洗い流し、さらにその奥に走る一本筋に張り付いたものもスポンジを丁寧に前後に撫でるようにして綺麗にしてゆく。気持ち良さそうに時折気の抜けたような声を出す由希に思わず見とれそうになり、僕は慌ててそれを押し殺した。
「ふにゃあ・・・あ」
由希の股にぬめった感触がなくなってそろそろシャワーを止めることが頭に浮かんできたそのとき、 彼女の身体が突然ぶるりと震えた。同時にゴロゴロと腹が鳴る音が聞こえてきた。
「ん?寒くなってきたか?トイレ行くか?」
頬を真っ赤に染め、唇を真一文字に結んで頷く由希。その表情に僕の「雄」としての感情がでてきたような気がした。それを必死で振り払うように僕は由希をトイレに連れていった。
後始末が終わった後に我に返って泣き出してしまった由希をあやし、なだめすかして夕飯を食べさせてベッドに運んでようやく安らかな寝息を立てはじめたのはとっぷりと日が暮れてからもうしばらく経った後だった。
「ふぅ、やれやれだなぁ」
部屋で一人、熱々のコーヒーを啜ってつい独り言を漏らした。仕事の都合か何か知らないが両親が家にいることは少なかったおかげで割と幼いうちから由希の世話をしていた記憶がある。両親ほどではないが塾や学校の用事でそれなりに忙しかった僕の事情を知ってか知らずか帰りが遅くなってもぐずることは殆どなかった。小学校に上がってからはそのいい子っぷりに拍車がかかり、担任に誉められることはあっても些細な注意さえない。そんな「いい子」の彼女のお漏らしというのが僕にとって衝撃的だった。自分のことは大抵自分でこなす彼女がなすがままに恥ずかしいお漏らしの後始末を他人の手に委ねる事実に加えて普段とはあまりにも違ったその姿。シャワーの当てられている間のとろけるような表情と甘い声が頭の中でリフレインする。僕はまたこみ上げてきた妙な感情を慌てて手に持った熱くて苦いコーヒーを煽って洗い流した。
翌朝、浅い眠りから覚めてのそのそと起き上がって朝食の用意を済ませてから由希を起こしに行った。
「おーい、由希ー。調子はよくなったかい?」
「お兄ちゃん、ごめんなさい・・・ぐずっ、ひくっ」
突然謝りながら泣きはじめる由希に僕は面食らってしまった。
「ど、どうしたんだよ。とりあえず朝ご飯食べよう、な?」
パジャマの袖を濡らして嗚咽をあげる由希をなだめすかすべく彼女の横に腰掛けて背中をさすってあげている間にふとつんとした臭いが鼻をついた。昨日の便臭とは全く違う、しかし同じ性質を持つアンモニア臭。僕は彼女の涙の理由に気がついたと同時に空いた片手でゆっくりと彼女の足腰を覆う布団を捲りあげた。同時に由希の泣き声と嗚咽が大きくなった気がしたが僕の視線は意識ごと敷き布団の上に広がる世界地図に釘付けになった。
「おねしょか、まさかだな」
時間の経過か冷えきっていた彼女の身体よりも大きな黄色い世界地図は布団の上をたっぷりと浸食し、臭いも相まって昨日の純白のショーツと同様に由希の失敗をこれでもかというほど主張していた。パジャマのズボン部分も同様に裾部分にまで奔流の痕が残り、臀部の前後をしっかりと浸食して思春期の入り口に立った少女のお尻を覆うショーツのラインをくっきりと際だたせている。
「朝飯はともかくとして、まずはお尻洗おうか」
敢えて明るく声を掛けて由希の心に負担を与えないように気をつけつつ彼女を風呂場に連れていった。湯を張った桶の中に汚れ物を放り込み、パジャマの上着も脱がせて一糸纏わぬ裸体にシャワーをかけてゆっくりと不快感のもとを洗い流す。
「大丈夫か?熱くないか?」
まさか殆ど一日置かずに同じ言葉を似たような状況でかけることになるとは思わなかったな、と心の中で苦笑した。
由希は昨日と全く同じように惚けた表情で浴槽の縁に身体を預けてされるがままに腰を突き出してシャワーの暖かさを存分に味わっている。
「どうだい、気持ちいいかい?」
「・・・・・・」
無言だが嫌がる素振りを見せないので温度を変えずにシャワーをじっくりと当てる。臀部にべっとりとまとわりつくものが無いため、すぐに尻たぶからはアンモニア臭がなくなった。汚物がないのでスポンジを用いずに直接その奥へ、布団と衣類を浸食した蛇口へと手を伸ばした。一般的に敏感と言われる場所を丁寧に力を入れず優しくマッサージしてつんとした臭いの元凶をシャワーと指をあわせて使って除いていく。
「あぁ・・・んん・・・」
尻たぶを洗い流している時のそれとは明らかに違う質の声を出す由希。妹がどんな感覚が沸き起こっているのが容易に予測がつくがこれは彼女の身体の清潔の為と言い聞かせて手を動かし続ける。目の前でぷりぷりと揺れ動くお尻に理性を削がれそうになるのをなんとか持ちこたえようとした刹那・・・
「んんっ!」
一瞬由希の声のトーンが一つ上がり、お尻が大きく震えて硬直した。
「ふあぁぁぁぁ・・・」
シャワーの跳ね返りとは別に一筋の暖かい水流が手の平を打つのを感じたと同時に浴室の中になんとも形容しがたい高周波音が響いた。床を見ればシャワーの透明なものとは別にアンモニア臭を放つ黄色い水流がタイルを叩いて排水溝に吸い込まれていった。
目の前での放尿というとんでもないシチュエーションにいろいろな感情と欲望がごちゃ混ぜになるのをなんとか理性で押さえつけ、なんとか涼しい顔で処理を済ませた。
着替えを済ませ、朝食を暖めなおして僕らは黙々と食べていた。昨日の今日でイレギュラーな排泄を繰り返し、目の前で放尿ショーまでやってしまったという事実がいやでも食卓の雰囲気を妙なものにさせる。普段は他愛ない会話を交わす平和な食事の席なだけにその異質さがより突き刺さり、たまらず僕の方から口を開いた。
「もう身体は大丈夫か?」
「・・・うん」
「なんというか、あまり無茶するなよ」
「もう大丈夫だから」
大丈夫、という妹の覇気の無さにはそう見える要素など全くないのだがそれを言及したところで彼女に元気が戻るわけもない。僕は言葉を見つけられぬまま食卓に重苦しい沈黙が戻った。次にこの沈黙を破ったのは玄関で靴を履く由希だった。
「いってきます」
いつもより遙かに小さいいってきますの声に対して僕は何とか言葉を絞り出せた。
「疲れたらいくらでも迷惑かけて甘えてもいいんだよ」
ドアを開ける時に振り返った一瞬、由希の口元に笑みが浮かんでいた。
由希を送り出してからおねしょした布団を洗うべく彼女の寝室に入ると部屋の中は濃密な尿臭に支配されていた。世界地図は変わらずに存在感を大いに発揮して僕を挑発した。なぜか視線が世界地図に固定されたまま動かない。
嗅覚と視覚に訴えるおねしょの痕跡はやがて脳内に想像という映像を流し込んだ。瞼の裏で由希の無邪気な寝顔がが再生される。無邪気な表情が歪み、唇を真一文字に結ぶと部屋中に風呂場で聞いた高周波音が響く。
昨日から粘り続けてきた理性の糸がブチリと音を立てて切れた。僕は世界地図に顔を埋めて貪るように香りを吸い込んだ。容赦なく僕の鼻腔をえぐるアンモニア臭がひたすらに僕を責め立てる。頭の中で無意識に放尿する由希の映像が止まらない。もっと、もっと、もっと!!!
僕が理性を取り戻した時、由希のおねしょの痕は僕の性欲の痕跡にまみれていた。
布団を洗濯して出勤し、なんとか普段通りを装って帰宅したあとの夕飯の食卓はまたもや重い沈黙に支配されていた。朝のように気まずそうにする由希の表情が妹を性の対象としてしまった事実を僕にイヤというほどに自覚させる。なんとか逃れたくて僕は沈黙を破った。
「今日は学校どうだった?」
「・・・別にふつう」
「・・・」
他にもいくつか他愛ない話題を投げかけてみるものの会話のキャッチボールは成立せず、僕が罪悪感から逃走する事もできなかった。どうしたら由希は立ち直ってくれるのか、そもそも妹を性の対象として見てしまった自分にそんなことを考える資格があるのか、無かったところで結局どうすればいいのか。考えたところで答えが出るわけでもない。答えが出るわけもない自問自答を繰り返している僕に眠気など来るわけもなく、部屋に差し込んだ朝陽が僕に一睡もしていない事実を告げた。
しっかり者の由希がおねしょをするなんて本当に運の悪い偶然だったんだ、となんとか自分を奮い立たせて鉛のようになった身体を起こして部屋を出た。しかし彼女の部屋から聞こえてきた嗚咽がその希望的観測を揺るがせ、ドアを開けると同時に目に飛び込んだ妹の泣き顔と鼻をつくアンモニア臭がそれを嘲笑いながら崩した。
過呼吸を起こしかけるほど大泣きした由希の背中をひたすらさすってあやしてどうにか浴室にたどり着き、シャワーを脚に掛け始める。お湯を彼女の好みの温度に調節してゆっくりとアンモニア臭の源を洗い落とした。踝、膝、腿、尻たぶと徐々に未通のたてすじに水流が近づいていく。僕は兄だ、僕は兄だ、そして由希は実妹だ、と呪詛のように自分に言い聞かせてそこに手を伸ばす。
「んぅ・・・あぁ・・・ふっ・・・」
やめろ、そんな声を出すな。
「ふうぅ・・・あぁん・・・」
気のせいか、昨日と違って妙に艶めかしさを感じる。雄の本能の萌芽を理性で力ずくで押さえつける。まさか自分の兄が尻の下で理性と本能が戦っているとは夢にも思っていない由希はゆっくりと腰を動かして不意に僕の手から逃れようとした。考えるまもなく僕の指はそれを追いかけ・・・
「あっ、だめぇ!」
彼女の恥辱の源泉を捉えた。同時に先ほどの甘い声が嘘のような切羽詰まった悲鳴が浴槽に響くと同時に由希の身体がビクリと震え、荒い息をついて硬直した。そして全身の力が抜けたのか尻をぺたりとついてタイルの上にヘたり込むとシャワーの音とは全く違う水流が響き、数十秒経ってから今朝の彼女の布団と同じ臭いが浴室を覆ったのだった。そしてその臭いは僕が何をしたかを鼻腔を通してハッキリと伝えたのだ。
由希が登校してからお漏らしした布団を片づけながらこんな日々が続いたら、ということをふと考えて恐ろしくなった。布団や衣類をを洗って干す手間はもちろんのこと、毎日風呂で由希を洗うことになるとしたらいずれ取り返しがつかなくなることは明確である。どうしたものかと途方に暮れながらも体は普段の日課を消化すべく作業をこなし続け、気がついたら仕事が終わって帰路の道中にいた。横断歩道で青信号を待っていた時にふと一組の親子連れが目に入った。保育園の帰りだろうか、たどたどしくも嬉しそうに言葉を紡ぐ娘に笑顔で相づちを打つ母親。しかし僕の目に留まったのはまだ二歳位の娘であろう女の子のヒップラインだった。お尻の部分だけ不自然に大きく盛り上がっている。
信号がもうすぐ青に変わろうかという頃、ずっと喋っていた女の子が不意に黙り込んで顔をしかめた。時折唸りながら全くその場を動こうとしない様子は何をしているのか誰の目から見ても明らかだった。
「あー、うんちしちゃったねぇ。早くおうちに帰っておむつ替えなきゃね」
天啓が舞い降りた。僕の脚は横断歩道を渡らずに家とは少し外れた方向に進んだ。
今朝までの重い雰囲気にも慣れそうになっている自分が嫌になってくる夕食を終え、僕は風呂を出た由希に「それを手に入れたことを告げた。
「・・・でもおむつなんて嫌だ!」
至極真っ当な反応である。お漏らしの時は呆然としていただけで由希だって人一倍羞恥心の強い年頃だ。ようやく子供から大人に一歩踏みだそうとする時期に幼児の象徴ともいえるものを差し出されたら拒否反応が出るのは当然だ。しかし僕が一線を踏み越えない為にも引かないわけにはいかない。
「これ以上おねしょしたら布団とパンツがなくなっちゃうかもよ?」
「でも嫌だ、恥ずかしいもん」
顔を真っ赤に染めて嫌がる由希。目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「おねしょで布団を濡らすのは恥ずかしくないのかい?」
「・・・」
「これっきりでいいから。明日の朝おねしょしなかったらもう履かなくていいから、な?頼むよ」
「わかった。明日はおねしょしない」
こうしてなんとかおむつを着けてもらえることになった。買ってきたおむつは小柄な由希にあわせて子供用の一番大きいものを見つけられたのはよかったが迂闊にも自分では着けられないテープタイプのものを買ってきてしまった。
「えーと、このテープがここで・・・」
「お兄ちゃん、早くして。その・・・恥ずかしいよ」
慣れないマジックテープに悪戦苦闘したものの、なんとかちゃんと由希の股に紙おむつをフィットさせることができた。成長期に入り始めた少女の股を覆う赤ちゃんの象徴はなぜか妙に扇情的で僕は思わず目を逸らしそうになった。おむつの上から寝間着のズボンを履かせてみると腰の周りのラインは見事にイレギュラーな下着の存在を主張していた。
「まあ、ほら、とりあえず念のため、万が一に備えるだけだからさ。あまり気にするなよ。まさか三日連続でおねしょなんてしないだろう?」
「う、うん。大丈夫だよ」
羞恥を押し殺して健気に笑う妹の表情に思わずドキリとしてしまい、僕は適当におやすみを言って部屋に逃げ込んだ。明日はもう大丈夫という根拠のない自信ともう浴室の
痴態を見て理性を削り取られることもないだろうという安心感からかこの日の睡魔はあっと言う間に僕を陥落させたのであった。
翌朝、僕が由希を起こしにいった時にはまだ彼女はぐっすりと寝ていた。アンモニア臭が部屋を覆っていないことにまず安堵のため息をついた。紙おむつの状態を念のために確認しようとうつ伏せに寝ている由希を起こさぬようにこっそりと布団をまくり、静かにズボンをおろす。
結論から言えば僕の期待は思わず苦笑するくらいにあっさりと裏切られた。紙おむつは腰部分が露わになった時点で昨夜見た純白から明らかに濃い色に変色していた。若干の黄色味を含むそれはポリマーが何を吸収したかを雄弁に語っている。
「由希、由希、起きて」
何度か揺すってようやくうっすらと目を覚ます彼女に僕は事実を突きつけた。
「やっちゃってるよ。それもたっぷりだ」
うつ伏せなので表情を見ることは叶わないが由希はもぞもぞと動いた体を急に硬直させた。しばらくの沈黙の後、彼女は肩を小刻みに震わせながら嗚咽を枕に押し込んだ。本当は声を上げて泣きたいのだろう、声にならない声が部屋中にこだましていた。
それから15分位経っただろうか、泣きながら頑としてそこから動かなかった由希を仕方なくそのままにして台所に立って朝食ができた頃に居間に由希が来た。目の周りを赤くしてしゃくりあげる姿は本当に幼児そのものだ。脱がされたズボンを履きなおさなかったのか、下半身にはおむつのみしか身につけていなかった。パジャマの裾が長いのでおむつは殆ど隠れているがわずかに見える黄色いそれは遠目からでもダラリと重そうに下がっている様子がよくわかる。
「いつまでもそれじゃあ気持ち悪いからきれいにしようか」
鼻を啜りながらコクリと頷いたので彼女を床に寝かせ、テープを外すためにパジャマをたくしあげると臍下付近までおしっこに浸食された吸収帯が現れた。おそらく眠りながら放尿したのは一度や二度ではないのだろう。おむつのキャパシティのギリギリになるまでお漏らしを繰り返した結果、おむつ全体から白い部分を探すことが困難になっていた。時間の経過のせいか量のせいか、まだおむつは開かれていないのにも関わらずおしっこの香りが僕を鼻腔をつつき始めている。 一番おしっこを吸い込んだであろう股下部分は昨夜のそれとは同じものとは到底信じがたい程にたっぷりと膨らんでいる。
僕は意を決してサイドテープに手をかけた。おむつが開かれた瞬間、先日とは比べものにならない濃密なアンモニア臭が僕の嗅覚を直撃した。
おむつの内側部分は純白だったところなどのに染まっている。呼吸にあわせて動く下腹と股間はそこだけ水没したかのようにびっしょりとおしっこ漬けになり、噎せかえるような臭いがクラクラと鼻に効いてくる。僕は無言でウエットティッシュを手に取ってそこに手を伸ばして丁寧におしっこをふき取る。少しでも荒く手を動かすと反応して艶やかな声が出てしまう。
「ん・・・~~~っ!」
「あんまり変な声出すなよー、頼むから」
かぶれや雑菌の進入を防ぐためにはどうしても開きかけてすらいないその花弁に触れなければならない。そこを優しく擦ればどんな感覚が由希に走るかは容易に想像がつく。ほんの僅かだが浴室で僕を支配したものと同じ感覚が体を走った。理性を支配されまいと僕はお股を拭く手を早めた。
「・・・ん・・・あ・・・」
明らかに艶が増してゆく由希の声。理性を削りとられる前に僕は何とか拭きおわり、どうにか野獣にならずに彼女を送り出すことに成功したのだ。
出勤の前に使用済みのおむつを処分すべく丸めてサイドテープで固定するときにその質量に驚かされた。おむつ替えの時には気がつかなかったが大量のおしっこは持ち上げた手にずっしりとした感触を伝え、琥珀色に染まりきった表面は少し圧力を加えるだけであっさりと液体がにじみ出る。その重さは彼女のおねしょの症状は思ったより重いということを今更ながら僕に気づかされた。
その晩、彼女はあっさりとおむつを着けることを受け入れた。
「由希、その・・・昨日アレだったから」
「うん、わかった。仕方ないもんね」
由希は僕の実妹どころか初めて出会う人に話しかけるようなぎこちなさを彼女は一回の頷きで霧散させた。おねしょをしないことが夜のおむつをしないための交換条件であり、おむつを彼女の前に出して装着を命令するのは今朝のおねしょの事実を再度突きつけることと同義であるといえる。怒ったり号泣したりというリアクションを覚悟していたので安堵を通り越して拍子抜けの感さえあった。
それから夜は就寝前におむつを着けて朝はおねしょをたっぷりと吸い込んだおむつの後処理をする、というのが日常の中に組み込まれていった。最初はおねしょの事実を前にして羞恥の涙を流していた由希だったが三日もすると当たり前に後処理を受け入れるようになり、一週間もすると就寝前に自らおむつを持って僕の部屋に来るようになった。その頃から彼女の朝のおむつの様子が変わってきた。具体的にはおむつの内側の様子が変わってきた。相変わらず琥珀色に染まりきり、強くアンモニア臭を放つポリマーのちょうど中央あたりに直径数ミリ程度の茶色い点、目をこらさなければちょっとした塵と間違えそうな大きさの点が見えるようになった。その点は日を追うごとに徐々に大きくなり、更に一週間経つ頃には一本の茶色い線が琥珀色のアクセントとして鎮座するようになった。色からして最初は未だ産毛の欠片も見せない一本線の下に慎ましやかに窄まっている桃色の蕾を疑ったがそれらしい臭いは全くない上に蕾には欠片の一つもない。いわゆるオリモノというものだろうかと思ってこっそり匂いを嗅いでみたが強烈なアンモニア臭が紙おむつの内側を完全に支配しているせいでそれは能わなかった。
それが明らかになる機会は唐突に訪れた。その日は特におねしょの量が多かったのか、久しぶりに寝間着のズボンが濡れ、限界まで垂れ下がったおむつからは幾筋かの水流が走っていた。対策として由希が眠っている間に一度おむつを替えようと思い立ち、その夜僕は音を忍ばせて彼女の部屋に入った。
由希がくるまっているであろう布団がもぞもぞと動いている。寝返りの割には妙に規則性のある動きに疑問を感じて静かに近づくと・・・
「ふぅん、んあぁ、んっ・・・」
寝言と呼ぶにはあまりにも雌の匂いがたっぷりな由希の声。まさか、と硬直する僕に確信を与えたのは他でもない彼女の声だった。
「お兄ちゃん・・・うぅん・・・」
このときの衝撃の大きさはとにかく凄まじいものだった。由希は布団一枚隔てたすぐ横に僕がいることにも気づかずに自慰に耽っている。しかも僕を示す言葉を呼びながら。
由希が僕を性の対象として見ている、手指を僕のそれに見立てて自らを慰めている?つまり兄である僕を「男」として見ているのか?朝のおむつ替えの時にあるあの茶色い筋はつまり・・・
次の瞬間、僕は無意識に由希の布団を捲りあげた。
幼少期から尿意や便意を限界まで我慢することが快感に繋がるようになり、家族の留守中や人気のないトイレの個室に座ってギリギリまで便意や尿意をとことん堪えての排泄を楽しんでいたという。解放する度に襲いくる根源的な快感と少しの背徳感は少女をしっかりと捕らえて離さずに歪んだ性癖を形作った。トイレに入る度に限界まで膨らんだ水風船の中身や直腸にたっぷりと溜めた羞恥の固まりを快感という引き金を以て水底に叩きつける日々が続いた。
それから月日は流れ、少女は大人の入り口に立とうかという年頃になった頃に変化が起きた。帰宅途中の彼女に突然強烈な便意が襲いかかったのである。
猛烈な腹痛の中にも我慢の喜びを感じていた少女だが流石に恥ずかしい失敗は避けたいとトイレに急いだ。しかし便意は無慈悲にも扉を目の前にした少女の安堵感という隙を見逃さなかった。
放出の快感と広がる生暖かい感触に腹痛、そしてお漏らしという事実に対する絶望感がごちゃ混ぜになって彼女を襲った。苦悶と羞恥と快感の果てに待ち受けていたのは兄の優しさだった。幼い頃から親代わりのように面倒を見てくれた兄は汚物にまみれた彼女を全く責め立てずに優しく面倒を見てくれたのだ。その翌日から始まった原因不明のおねしょにも嫌な顔一つ見せずに後始末をしてくれた。その夜から彼女の心は葛藤した。彼ならば彼女の歪んだ性癖も受け入れてくれるかもしれない。しかし血の繋がった兄にそのような感情を持つのは許されることではない。考えれば考えるほどに脳裏には兄の顔が浮かび、理性をあざ笑うかのように疼いた。少女自身の心に結論が出るわけでもなく、気づけばおむつに無理矢理手を入れて自身を慰める日々が続いた。
空が白んで太陽が一日の始まりを告げようとした頃、未だ硬直状態の僕の前でごめんなさいと繰り返しながらさめざめと泣く妹の独白が終わった。どんな表情をしたらいいのか全くわからない。妹が僕を一人の男として見ているという事実に呆然とした。そして気がついた。彼女も悩んでいたのだ。血の繋がった相手を異性として意識してしまう罪悪感に対して、歪んだ性癖を内包することに対して。
うわの空だった視線がふと泣き続けている由希をとらえた。頬に幾筋も涙の跡を残して目を真っ赤に腫らして泣く妹を見て兄としての感情が動いた。気がついた時には両の腕が彼女の肩をしっかりと抱いていた。
「話してくれてありがとう。嫌ったりなんかしないさ」
兄としての本音でもあり、男としての本音が口をついた。安心しきったのか由希は完全に体を預けて僕に寄りかかり、しばらくすると腕の中で寝息を立てはじめた。それと同時にがっくりと力が抜けてしまい、僕もあっという間に眠りに落ちた。
翌朝、目を覚ますと由希はまだ静かに寝息をたてていた。まだまだあどけない寝顔を見守っているうちに安心しきっていた寝顔が徐々に険しくなっていく。徐々に息づかいが荒くなる。眉間にはっきりと皺が寄った瞬間、ふっと彼女の表情が柔らかくなった。
布団を捲ると由希の足はまるで蛙のような見事なM字開脚となっていた。寝間着を脱がせるとたてすじを覆っているであろう股ぐらの部分が音もなくレモン色に染まり、少しずつ確実にその体積を増してゆく。あまりにも見事なおねしょに僕はつい目を奪われた。やがて未だ色素沈着のない蕾を覆っているであろう部分も黄色く染まっていく。おしっこが重力に従って股ぐらからお尻に流れているのだ。今朝も相当な量おしっこが膀胱に溜まっていたのだろう。おむつの股ぐらにうっすらとおしっこが滲み出てくる頃にようやくおねしょは終わりを告げた。ベッドの上でのおむつ替えはシーツを汚しかねないので由希をお姫様抱っこで持ち上げたのと彼女の目覚めはほぼ同時だった。
「・・・お兄ちゃん?」
「おはよう。今日もやっちゃったね」
お姫様抱っこの体勢は重力で垂れ下がったおむつは彼女の失敗をいやが応でも伝えたらしく、妹は無言で俯いてしまった。しかしこれまでのようにそこに悲しみの色はなかった。
彼女の反応を見ながらおしっこにまみれた股間を拭う。意地悪をして時々微妙に存在を主張する米粒程度の肉芽を撫でると嬌声を隠そうともせずに身体を震わせて反応する。とろんとした目つきに艶っぽい吐息は完全に大人のそれだった。
おむつを開いてから何分たっただろうか、部屋中が由希のおしっこの香りで満たされた頃・・・
「んあっ・・・ああっ・・・あんっ!」
一際高い喘ぎ声と同時に床の上で由希の身体が大きく踊り、くったりと力が抜けて荒い息をついている。その恍惚とした表情はまだまだ幼い体型のミスマッチは妙に扇情的だった。
「どうだい、気持ちよかったかい?」
「・・・気持ちよかった」
はにかみながら答える由希に庇護欲をそそられ、クセの欠片もない柔らかい髪をなでようと身を乗り出そうとした瞬間、間の抜けたラッパのような音が部屋にこだました。一瞬遅れて苦い匂いが僕の鼻をつく。下に目線を移すとぽっこりと張った下腹が目に付いた。
「ねぇお兄ちゃん、トイレ行っていい?」
流石にうんちは恥ずかしいのか、眉毛をハの字にして潤んだ瞳で小首を傾げながらお願いしてくる由希。その表情が僕の加逆心に火を点けた。彼女をもっと辱めたいという気持ちが一瞬で僕を支配して黒い渦を巻いた。
「だーめ。おもらししたら大変だから新しいおむつ着けようね」
僕は微笑みながらそう告げて新しいおむつを彼女のお尻の下に敷き込んだ。
朝食を食べながら由希はずっと顔をしかめていた。確かな質量を持ったうんちが直腸を圧迫しているのだろう。時折プスプスと放屁の音が聞こえてくる。音が徐々に湿り気を帯びるのに伴って彼女の箸は鈍り、何度も腰をもぞもぞさせている。
「お兄ちゃん、本当にだめ?」
半泣きになりながら懇願する妹に僕は更に追い打ちをかけた。
「食べ終わってないのに席を立っちゃダメだろう?」
涙目になりつつもなんとか完食した由希にトイレに行ってもよいと促したが彼女はお腹を押さえたまま一向に動かない。
「あれ、トイレ行かないのかい?」
「だめ・・・立ったら出ちゃうよ・・・」
おそらくうんちの頭は顔を出しはじめているのだろう。彼女の側に寄ると仄かだが確実にその臭いが薫っている。
「だめ・・・だめ・・・」
どうやら腰を浮かせたら本当に出てしまうらしい。全身を震わせて便意を表現する由希。しかし彼女の瞳には苦悶の中でちらりと艶っぽく潤んでいるようだった。きっと寝間着の下のまっさらな紙おむつの中ではうんちでもおしっこでもない何かが彼女のたてすじを温めているだろう。
「肩貸してやるからトイレまで頑張ろう、な?」
由希の脇の下に手を入れてゆっくりゆっくりと立ち上がらせる。彼女は片手はテーブルに置き、もう片方でお腹を抱えて便意と格闘していた。ようやく中腰の姿勢になった刹那、僕は脇の下に入れた指をぐにぐにと動かした。
「やめてっ、本当に出ちゃう!」
僕は悲鳴を聞きながら彼女の耳に優しく息を吐いた。
「~~~~~っ!」
彼女の数日分のうんちが一気におむつに吐き出されはじめた。
「あ・・・・・・あ・・・」
ついに便意に屈した由希は空気を求める魚のように間抜けに口をパクパクと開けて息みはじめた。
10秒も経った頃だろうか、彼女は大きく息を吐くとともにおむつ寝間着のお尻の部分が一気にいびつに膨らみはじめた。同時にテーブルに置かれていた手がお腹の上に移り、低いガスが漏れる音を通してブリブリという音が時折ハッキリと聞こえる。腸の奥に溜まった軟便が出てきたのだろう、腰を低く落としてひたすら排泄に集中する様子はさながら横断歩道で脱糞していたあの女の子のようだった。由希の脱糞は最後に低く大きなおならを以て終わりを告げた。
おむつにたっぷりのうんちを溜め込んだ由希は泣きそうな表情のまま肩で息をしている。居間は酸味を伴った苦い臭いに完全に支配された。あまりのうんちの重さで垂れ下がったおむつは中腰の姿勢にも関わらず椅子と接していた。直後、崩れるように彼女は椅子にヘたり込んでしまった。
「いっぱい溜めてだんだねぇ」
彼女を部屋に運び込んで床に横たわらせて寝間着のズボンを脱がせるとおむつの中でうんちが激しい自己主張を繰り広げていた。股ぐらは見事に茶色く染まり、褐色のペーストがたてすじを埋め尽くしていることは明確である。
「じゃあ開けるよ」
紙おむつのサイドテープを一つ一つ外す度にうんちの臭いが強くなり、お漏らしの全貌が明らかになったときには部屋中を便臭が多い尽くした。溜めこまれた硬いうんちは圧倒的な質量と臭いを放って堂々と鎮座し、刺激されたのか腸の奥の軟便が臀部全体を覆っていた。ありったけのうんちを放出した蕾はもちろんのこと開いていないたてすじや白桃のような尻たぶ、そして臍の下まで軟便がべっちゃりと付着していた。
「あれ?これはなにかな?」
「やめて・・・言わないで」
おむつのサイドテープを外しておむつを開く瞬間、茶色一色にまみれた世界に銀色の糸が光っていたのを見逃さなかった。
「やっぱり気持ちよかったんだ」
歪な笑みが浮かんで止まらない。彼女は下半身を赤ん坊のごとく汚して気持ちよくなっている。いつのまにか人道的な倫理と建前に誘惑と戦っていた僕はもういなくなっていた。
「じゃあきれいにしておむつ替えようね。これから由希のトイレはおむつの中だね。お漏らしするときはちゃんと申告するんだよ」
由希は羞恥に頬を染めながら小さく首を縦に振った。
僕の妹のおむつライフの始まりが告げられた瞬間だった。